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NBAファイナル、スパーズ対ピストンズ予想[ストーリー]
本当の昨シーズンのNBAファイナルという表現が正しいのか一番まともなNBAファイナルとでも言えばいいのか。

スーパースター1人(ダンカン)+スター2人(ジノビリ&パカー)、オールスター級3人(ホーリー、ボウエン、バーリー)、A級プレーヤー(モハメド、グレン・ロビンソン)と羨ましいくらい良いプレーヤーがごろごろいるスパーズ。
かたや、オールスター級5人+A級(マックダイズ)のピストンズ。昨シーズンで両チームがゲームをすれば、ピストンズが有利だったかもわからない。が面子だけ見れば、今年は互角、いやスパーズが有利である。さらにスパーズにはホームアドバンテージがある。

まずダンカンを抑えるのは不可能に近い。ある程度はやられるのは覚悟すべき。ベンウォーレスもかなりディフェンスに神経をすり減らすもののシャックほど苦しくはないだけにオフェンスに期待できる。さらにラシードのパワープレーでフロントコートは互角。

SG,SFはボウエンがハミルトンに張り付き、プリンスがジノビリを抑えるのだろう。ここもかなり互角である。ただしジノビリはプレーオフ絶好調である。

スパーズにはホーリーとバリーの3ポイントがある。さらに今シーズン、ニックスでその実力を開花させリーグ屈指のセンターになったにも関わらずトレードされたプリンスと同じケンタッキー大出身のモハメドがいる。モハメドの調子が良ければ、フロントコートもスパーズが少し有利である。

局面での選択肢と作戦のバリエーションの多いスパーズと、いつも通りのプレーを淡々とこなし、ここ一番のディフェンスで道を切り開くピストンズ。

ズバリ、NBAファイナルの鍵を握るのはPG。パーカー対ビルアップスの両ポイントガードのプレーが明暗を分けるのではないかと予想する。ジノビリがスターターになったことによって、アシストをする機会が減りゴール下へとドライブする事の多くなったPGパーカーと、平均6.6アシストでチームを影で支えるビルアップス。両PGのゲームコントロールが勝敗を左右するだろう。頼りないオッサン顔のビルアップスだが昨年のNBAファイナルのMVPだという事を忘れるなかれ。

スパーズは2度チャンピョンになってはいるが、ファイナルの相手はニックスとネッツだった。ピストンズは彼らの何倍も強敵だという事を忘れてはならない。パーカーとジノビリのドライブがWウォーレス+プリンスにはじき返されるとスパーズは苦しくなるだろう。

ピストンズは臨機応変に戦略を立ててくるポポビッチと、確実に作戦をこなすA級クラスのベンチと、さらにドライブをかけてくるパーカーとジノビリに対してWウォーレスがいかにファールしないで対応するかがポイントだ。スパーズはファールできる数がピストンズよりも多いのだ。

さらに奇跡があるとすれば、昨年ただ同然でもらったチャンピョンリングに肩身の狭いミルチッチがドラフト2位の実力を発揮するというところか。
by hoopnba | 2005-06-08 01:11 | ●ストーリー


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