「アブドゥル・ラヒーム(ブレーザーズ)ネッツに移籍」
他チームがあれこれと画策している間にネッツが一発で決めた。アブドゥル・ラヒーム。マーシャルと並び、来オフシーズンの目玉の一人。今シーズンは故障のため54ゲームしかプレーしていないが、16.8ポイント、7.3リバウンド。数字だけみればそれほどのプレーヤーには見えないが、頭の良いゲームコントロールの出来るキッド好みのプレーヤーと言えよう。ネッツではPFとしてケニヨン・マーティンの穴を埋めるポジションで今シーズンからセンターを任されているルーキー、カースティックのサポートもするであろう。
PGキッド、SGカーター、SFジェファーソン、PFアブドゥル・ラヒーム、Cカースティックでネッツは決まりだ。平均年齢は若干高めだが、蒼々たるメンバーが揃ったネッツは強いぞ。ルーキーCカースティックも1年間厳しいNBAで鍛え上げられ強くなった。ドラフト2巡目以下の新人王と言っても過言ではない。ベンチも悪くない。
[コメント]ネッツの問題はカーターとジェファーソンのコンビネーションだ。2人ともに平均25点前後、リバウンドは若干ジェファーソン、3ポイントは若干カーター。同じようなリーディングスコアラーである。この2人がゲームに同時に出て計50ポイント取ってくれれば大成功だが、そう簡単にはいかない。キッドのアシストも気を使っている。ジェファーソンが故障した後の方がキッドとしてもやり易かったにちがいない。だが、これをローレンス・フランク監督がうまく使いこなせば、ウィザーズを数段レベルアップさせたチームのようになるのは間違いない。フロントコートの成長次第で、隠れカンファレンス優勝候補だ。ヒートだってピストンズだって甘く見ると負けるぐらいの実力はある。