「シカゴには住みたくない。」
NYポストにメロのブルズ行きを止めた理由が掲載されました。ざっくりですいませんが…
メロはシカゴにとても感銘を受けたそうです。「シカゴはもう一つ上のレベルになるために、メロのようなプレーヤーを探している。…と…パーフェクトだ。メロは、シカゴは自分に完璧にフィットする」と思った。…らしい。
しかし…その後
「おれはシカゴに住みたいのか?NYで築き上げたものを捨ててまでシカゴに行きたいのか?」
と思い始めたらしい。
シカゴの提示額は$74ミリオン、ニューヨークは$124ミリオン。その差$50ミリオン。
「シカゴに行きたい。」…しかしメロは「ニューヨークと契約しニックスでチャンピョンになる」と決断した。ということである。
後日、ニックスレジェンドのフレイジャー氏は、メロエンタープライズのスワン氏(メロの個人的なアシスタントに「勝ちたいかだろ?すぐに(状況を)改善したいだろ?シカゴだぜ!しかしどこにも優勝できる保証なんてないんだ。」「さらに金の件だ。金のことを考えなかったとしても、勝ちたいなら、フィルジャクソンがやろうとしていることを理解すれば、(シカゴ行きなんて)考えるまでもない。」
ちなみにメロはロケッツ行きに関しても「おれはヒューストンに住みたいのか?」と自問自答したらしい
NBAファンは「結局パーフェクトよりもマネーを選んだってことだろ!」とか
「家族のためにニューヨーク残留を決断したんだよ、すばらしい。」とか
「シカゴに来なくてよかったよ。おかげでジミーが開花したよ。」とか
ちょっと間抜けなのは、シカゴのフロントやメロが思っているほどシカゴファンはメロを必要としていなかった。ということか…いまされですが…
シカゴが$124ミリオンでニューヨークが$74ミリオンのオファーならメロが悩むのも話はわかります。それほどニューヨークにはNBA以外での付加価値があるのですから。シカゴに行けば優勝できる可能性が上がる。だができないかもしれない。$50ミリオンを捨てて優勝できなかったらシカゴに行く意味がない。逆にニューヨークで優勝できなくても$50ミリオンはでかい。優勝したってシカゴが$50ミリオンボーナスくれるわけでもない。引退後、優勝したからという理由で$50ミリオン分の仕事があるのかもわからない。ニューヨークにはバスケ以外にビジネスチャンスがゴロゴロ転がっている。家族もニューヨークが気に入っている。メロもたぶんバスケ以外のニューヨークは最高だと思っている。
あとはフィルジャクソンがニューヨークを優勝させてくれりゃいーだけだろっ!言われたことを全力でやるよ。優勝するのはフィッシャーとフィルの仕事だ。のように思っている気がします。
メロの年齢でニューヨークから離れられない気持ちはよーくわかります。
だからバスケの話ではないんですよね実は。バスケ人生よりも後の人生の方がずーっと長いんですから…。なのにメディアは武勇伝のように書く…そんなカッコイイ男前な話じゃないんですよね…。
ただ…レブロンが同じ立場ならシカゴに行ったでしょう。なぜならナイキ、コカコーラ、マクドナルド、ダンキンドーナッツ、サムソンなどなどエンドーズメント契約による収入は、彼のNBAのサラリーを遥かに超えていますから。ちなみに昨年のレブロンは$270ミリオンの価値があったとされています。真のスーパースターには場所なんて関係ないようです。
レブロン、コービー、デュラント、CP3、ローズ、ハワード、グリフィン達のように企業の広告塔になっている商品価値のあるプレーヤーと違って、メロはまああるといえばシューズやジャージの収入ぐらいなんで、全然違うんですよね。スーパースター達とは。
その現実を受け止めてるんじゃないでしょーかねーカッコつけながら…