「トータルバスケットボール」
6月15日に個展のためニューヨークを旅立ち、その日にNBAファイナルは幕を閉じてしまいました。元々6月20日の最終戦の次の日にオープニングレセプション。という段取りをしていたのですが、まあ旅立つ前からスパーズが優勝するのは目に見えてましたから、そんな上手くいくわけがなく…
で、オープニングレセプションで、当ブログ読者の方々が次々にギャラリーに来られて
「NBAファイナルの記事書かないんですか?」とキッチリ全員から質問されました。
「ニューヨークに戻ってから、ゲームの録画見てから書きます。」と返事しておりました。
で、見ました。昨日。やっと…遅すぎますが…申し訳ない。
第3クオーター14点差での、スプリッターがウエイドのシュートをブロックしてからの、怒濤の攻撃で21点差になった時点で「息の根を止められた」音が聞こえました。
第3戦ですでに完成型へと近づいたスパーズ、高い技術と戦術理解に裏打ちされたプレーヤー全員が一つの意思を持った「流動体」となりオフェンスとディフェンスを繰り返す様は、あのヨハンクライフ率いるオランダのトータルフットボールを彷彿させる。スパーズはバスケットでそれをやってのけたと、わたしは思いました。
まさにトータルバスケットボール。わたしには、それがしっくりくる。
& MVPレナードくん…かわいい。このまま地味なスパーズ色のまま育っていくのだろうか…いくだろう…たぶん。
しかし、こんな理想的なチーム戦術が、プレーオフで実現できたのは、奇跡的なことだとも言えるとおもう。プレーヤーのモチベーションからフィジカルの管理まで、監督やプレーヤーだけでなく、チームとスタッフの管理体制もほぼ完璧だったのでしょう。もちろんファンも街も。
来シーズンは、どこが、スパーズを撃破するのか楽しみです。できればスパーズには強さを維持していただいて、スパーズを超えるチームを見てみたいものです。